学会長挨拶

科学技術基本法制定30年の今こそ求められる産学連携に関する知見の体系化

産学連携学会は産学連携活動の総合的支援、
専門人材の育成と社会的地位の向上、産学連携学の確立に取り組みます

学会長の写真

私の後ろに写っているレトロな建物は旧米沢高等工業学校の校舎です。ここから米沢帝国人造絹糸製造所(のちのテイジン)が生まれました。大学の高度な研究を商社(金融)が支援し、企業が事業化・産業化を実現する「産学連携のかたち」が明治・大正の時代の日本に存在したのです。このことを我々は忘れてはならないと思います。

現在の産学連携政策の基礎となる科学技術基本法(現 科学技術・イノベーション基本法)が制定されて30年が経ちます。この間、日本の科学技術強化とともに、産学連携による新しい「知識」と「産業」の創造を目指し、様々な試みが取り組まれてきました。
これに呼応して、産学連携学会(JSIP)も、設立以来20年余にわたり、地域産学連携活動の総合的支援、産学連携業務の専門職化、そして産学連携学の確立に取り組んできました。

現代は、今まで以上に産学官連携によるイノベーションの創発、産学連携に関する専門人材の育成と産学連携専門職の社会的地位の向上、そして広い視野からの産学連携に関する知見の体系化が求められています。この科学技術基本法制定30年の節目に、本学会ではこれまでの政策や事業、大学と産業界をめぐる環境の変化を振り返りつつ、これらの社会的要求に正面から取り組んでいきたいと考えています。 そのために、この第12期において、学会情報の発信力の強化、学会員相互間の交流を通じた啓発、研究会活動等の「知の交流の場」の提供、産学官連携を担う省庁や各種の団体・他学会との交流の活発化、産学連携研究を志す学会員への研究論文のサポート、そしてテキストの改訂や学会誌の発行と研究大会を通じた産学連携学の体系化に取り組んでいます。
大学教員等の教育研究者、URA等の実務者、イノベーションを目指す産業界の方々、科学技術・イノベーションを担う行政の方々の本学会活動への参加をお待ちしています。

第12期産学連携学会 会長 小野 浩幸

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